料理歳時記
文:曽根雅典[三軒茶屋nicolas] 絵:佐々木裕 冬林檎 「さすがはアップルパイが大好きな女の子、僕がアップルパイの作り方を訊ねてみると、おしゃべりになった。林檎のネグリジェは、砂糖とシナモンなの。林檎のベッドは、パ… 料理歳時記 の続きを読む
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文:曽根雅典[三軒茶屋nicolas] 絵:佐々木裕 冬林檎 「さすがはアップルパイが大好きな女の子、僕がアップルパイの作り方を訊ねてみると、おしゃべりになった。林檎のネグリジェは、砂糖とシナモンなの。林檎のベッドは、パ… 料理歳時記 の続きを読む
文:重藤貴志[Signature] 珈琲を好きになったのは、何年前のことだったか…。 自分の意志で飲みはじめたのは、おそらく高校生くらいだろうと思う。 当時は自分を大人っぽく見せるためのアイテムの一つであり、 苦味に目を… 珈琲と煙草 の続きを読む
文と絵:小林賢恵 リビングの窓は南向き。 日射しが入ってきて、フローリングの床を明るく照らし、 そしてレースのカーテンが影を作っている。 僕はキッチンカウンターのコーヒーメーカーのスイッチを入れたあと、 カーテンを引き、… 洗濯日和 の続きを読む
文と写真:碇本学 寝起きの色彩が舞いだしてくる 光のハレーション まっすぐに見つめてはいけない 水辺の近くにはいつも鳥がいる 様々な種類のくちばしと羽たち ひゅるり と角度を変えて 夜を連れてくる 朝が来るまで 鳥たちは… 祈るような の続きを読む
文:重藤貴志[Signature] 年々、季節の移り変わるスピードが上がっていくような気がしている。 子供の頃に待ち遠しかったクリスマスが、あっという間にやってくるようになった。 もちろん、それは年齢を重ねたからで、日々… 気配が消えた夜の記憶 の続きを読む
文と写真:碇本学 息を吐きだすと 白くフワァっと消える 冬の朝のにおい エンドレス 足早に駅に向かう人たち 濡れたあとのアスファルト お店の開店準備の店員さんは 足を引きずっていた 老婆と 真っ白い老犬が散歩していて 背… エンドレス の続きを読む
文と絵:山田タクヒロ 「クリスマスにクリスマスソングをおねだりするなんて、 1日しか聴けないのにバカな子どもだな、まったく。」 『イライラしないで下さい。いくら殺人的な忙しさといっても、 私たちはこの時期しか働かないんで… 『RECORD JUNKIE ANIMALS』 毎日がクリスマス (RJA-006) の続きを読む
文と絵:小林賢恵 バス通りから1本入って最初の交差点の角に、美術館がある。 道路側を口にしたコの字の形に、石造りの建物が建つ。 中は緑の芝生で、その芝生を四つに区切るように、 コンクリートの歩道が十字に敷かれ、建物と建物… 美術館通り の続きを読む
文:重藤貴志[Signature] クッキーなのか、ビスケットなのか。 それが問題だ。 世の中には、本当に漠然としか理解していない事柄が多い。 たとえば「クッキー」と「ビスケット」の違いを説明できるだろうか。 「クッキー… クッキーとビスケット の続きを読む
文と写真:碇本学 うすっぺらさを突きつけられると その薄さで向こう側が見えそうな気がしてしまう いや 見えてしまえばいいのに パラフィンフィルムみたいなペラペラさ 光と空気に晒されて ゆっくりゆっくり次第に 朽ちて 朽ち… パラフィンフィルム の続きを読む