この気持ちに名前をつけるなら
文と絵:小林賢恵 高校2年の春。 新学期の最初の日。 担任になった教師は、 出席簿順に男女交互に 前から座っていくように指示した。 俺の前には、初めて見る女子が座った。 彼女はスクールカーストなんて言葉で言えば、 ピラミ… この気持ちに名前をつけるなら の続きを読む
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文と絵:小林賢恵 高校2年の春。 新学期の最初の日。 担任になった教師は、 出席簿順に男女交互に 前から座っていくように指示した。 俺の前には、初めて見る女子が座った。 彼女はスクールカーストなんて言葉で言えば、 ピラミ… この気持ちに名前をつけるなら の続きを読む
文と音楽:田辺マモル これは今からもう25年ぐらい前に書いた歌を作り直したものだ。 歌詞はそのままに、新しくメロディをつけ直してみた。 子どもが欲しくてなかなかできない夫婦の歌なのだけど、歌詞を書いた25、6歳頃にはまだ… 奇跡を待つ旅人 の続きを読む
文:曽根雅典[三軒茶屋nicolas] 絵:佐々木裕 アイスコーヒー 下北沢のとある喫茶店でアイスコーヒーを頼むと、「甘くしますか?」と聞かれます。「え、あ、」と口ごもっていると、「果物の、柿ぐらいの甘さです」と教えてく… 料理歳時記 の続きを読む
文と写真:碇本学 いくつもの線が平行に 垂直に 時には 交わりながら 伸びていて僕らはどうやらその線の上にいるらしい いくつもの時間が同時にあって 同時にはない すべての可能性があるのに僕らはどうやらこの線の上にい… 線、線、線の の続きを読む
文と絵:山田タクヒロ 『お、傘を持って来たんだ、用意がいいね、アンディ。』 「ハハ、君こそ服はぬれてもレコードはぬらさず。 どこまでもイングリッシュマンだね、マーティン。」 『しかし、せっかくロンドンまで来たのに結局私た… 『RECORD JUNKIE ANIMALS』 The Greatest Living Englishman (RJA-003) の続きを読む
浅い眠りのなかで見たのは誰の夢。 はかなきものがうつくしいように、すべての夜はうつくしい。 永遠に続くものなどない。 わかってる。 だから、目を覚ませばいい、怖がらないで。 おはよう、ミスターハッキネン。 新しい世界へ。
文と絵:小林賢恵 久しぶりに自分の部屋の前に立つ。 ただいま。 鉄のドアを開けると、 空気とにおいがこもっている。 夜だけれど、窓を全開にする。 リビングも寝室も。 都会の真ん中だけれど、風は吹く。 小さくカーテンを揺ら… うずらの卵 の続きを読む
文と写真:碇本学 昼間の空に浮かんでいる月を見ると なんだか「スプトーニク」という単語が浮かんできて 月面着陸っていつのことだっけと思う 生まれる前の話 アメリカの星条旗が揺れていた 揺れるんだっけ宇宙空間で どうだっけ… 泳いでいた金魚の空 の続きを読む
文:重藤貴志[Signature] 運の良し悪しについては、多くの人が気にしていると思う。 古今東西、この目に見えない謎めいた力を何とか可視化しようと、 さまざまな方法が考案され、実施されてきたのは周知のとおりだ。 僕自… 運勢と宇宙 の続きを読む
文:大塚いちお 題字:河村杏奈 無敵の日々/THE GROOVERS 追われているのか、追っているのか。 ただ走っていた。 立ち止まればヤラれるかもしれない。あわてて先を急げば、深く暗い穴に落ちるかもしれな… 往復書歌 の続きを読む