パラフィンフィルム
文と写真:碇本学 うすっぺらさを突きつけられると その薄さで向こう側が見えそうな気がしてしまう いや 見えてしまえばいいのに パラフィンフィルムみたいなペラペラさ 光と空気に晒されて ゆっくりゆっくり次第に 朽ちて 朽ち… パラフィンフィルム の続きを読む
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文と写真:碇本学 うすっぺらさを突きつけられると その薄さで向こう側が見えそうな気がしてしまう いや 見えてしまえばいいのに パラフィンフィルムみたいなペラペラさ 光と空気に晒されて ゆっくりゆっくり次第に 朽ちて 朽ち… パラフィンフィルム の続きを読む
文と写真:碇本学 秋の空をくるくると回って たまゆらった たたたゆるる ふんわりと髪の毛踊っていたあの子 細い腕が白くて 回り続ける世界で 夜になると見えなくなっても 続いてくそれぞれのシステム 道しるべが欲しいのです … たたたゆるる の続きを読む
文と写真:碇本学 うすぼんやりとした記憶の風景 どこから流れてきた君の今、現在 なんとなくメランコリック いつもくだらないことで笑っていた頃は 遠い過去のことで 目の前の出来事にてんやわんやしてる 君も同じだろうか なに… walks の続きを読む
文と写真:碇本学 仮面のしたにあるもの そこにないもの あるいは孕まれないものについて ぼんやりと考えながら歩いてみた 暑さで蜃気楼ができるってことはない 湯気が立つほどの人もいない 眼鏡に汗が落ちると視界がクリアさでい… コンフューズ の続きを読む
文と写真:碇本学 アスファルトに撒かれた水の匂いが好きだ 夏という季節は日差しのせいで 意識が香りにうまくむかないから嫌いだ 通りすぎる人たちの汗ではない別の かすかな匂いがする時に 彼や彼女の生活の破片を感じるのがなん… 夏の匂い の続きを読む
文と写真:碇本学 段々畑みたいなマンションが前方に見えた ブルーとしか言えない空が上を覆っている 日差しが乱暴にアスファルトに降りそそいでいた 交通表記の「止まれ」を通り過ぎてふりむいたら 「れま止」と白文字が浮かんでい… ごくありふれた の続きを読む
文と写真:碇本学 いくつもの線が平行に 垂直に 時には 交わりながら 伸びていて僕らはどうやらその線の上にいるらしい いくつもの時間が同時にあって 同時にはない すべての可能性があるのに僕らはどうやらこの線の上にい… 線、線、線の の続きを読む
文と写真:碇本学 昼間の空に浮かんでいる月を見ると なんだか「スプトーニク」という単語が浮かんできて 月面着陸っていつのことだっけと思う 生まれる前の話 アメリカの星条旗が揺れていた 揺れるんだっけ宇宙空間で どうだっけ… 泳いでいた金魚の空 の続きを読む
文と写真:碇本学 長い夢の中を泳いでいた 時折シャチやクジラやイルカと一緒に遊んだ 水中から見えた太陽は ゆらゆらと揺れていた 水面に近づくほどに青は薄く透明に 潜っていけばどんどんと濃く 青から紺へ 緑から黒に 色彩は… 飛散 の続きを読む
文と写真:碇本学 声でわかるのよ でもさ、声って空気の振動みたいなものだね うん、そのゆれているものをうまくキャッチして 理解するから いや、知らないうちにわかってる そう、そんな感じ テレパシーみたいだよね うなずく代… 振動覚 の続きを読む