往復書歌
文:大塚いちお 題字:河村杏奈
Kiss To Domino / GREAT3
1、2ときたら、3、4ときて、567と続くのだろう。
ワン・ツーときたらきっとスリー。
ドミノが倒れてくように何事も。
理性的に行動することと衝動的に行動してしまうことの、
僕らはいつもそんな渦みたいな中にいて、
決められたルールやルーティンを破りたいと時々ひらめいては、
結局いつもこうなっちゃうんだよなってところに、気付けば立っている。
「それはさぁ、曇り空だったから」
「あの日は雨ひどかっただろ」
「そん時たまたま電話かかってきちゃって」
「いやお寿司よりラーメンな気分だったからさぁ」
「…そんなもんだよ。」
あ、これ突き放してる言い方じゃないよ。
悪くないと思ってるんだ。そんなことも。
そんなことで動き出すこと、別に嫌いじゃないんだ。
「その時、風がふいてたから」
その風に流されてきっと今ここにいて、
今もどこかに向かってて、
現在進行形で動いてるなら、
きっかけはなんでも、その後もがいても、ドミノが倒れてくように進んでくんだ。
これ、少なくとも道路脇のゴミや、フロントガラスにくっついた虫なんかは共感し
てくれるさ。
ねぇ、そうだろ?