『RECORD JUNKIE ANIMALS』 毎日がクリスマス (RJA-006)
「クリスマスにクリスマスソングをおねだりするなんて、
1日しか聴けないのにバカな子どもだな、まったく。」
『イライラしないで下さい。いくら殺人的な忙しさといっても、
私たちはこの時期しか働かないんですから』
「しかもこのレコードのタイトル「毎日がクリスマス」なんて
ほんと勘弁してほしいよ。いったいどんな曲なんだ?!」
『じゃあ、ちょっと聴いてみます?』
「おい、それはまずいんじゃないか?だってプレゼントを…あっ!」
~~♫♪♬♩~~
「…いいじゃないか。。」
『いいですねぇ。楽しいですねぇ』
「そうだ、サンタにもクリスマスを楽しむ権利があるはずだ!
もう今日は仕事おしまい。」
『ワイン飲んじゃいますか』
「子どもの声も入って来て、これはいい曲だ。
俺もサンタに頼みたいな。」
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I wish it could be christmas everyday/WIZZARD(7inch/1973)
クリスマスそのものよりも、クリスマスソングのほうが好き、とよく
言っているんだけど、それは決してクリスマスに彼女に恵まれなかったり、
イブに男だけでカラオケにいったりした負け惜しみではなくて。
そして、クリスマスソングはどこか寂しげだったり、
切ない雰囲気のものが好きだ。
ジョンの「WAR IS OVER」やポールの「ワンダフルクリスマスタイム」、
クリス・レアの「ドライヴィング・ホーム・フォー・クリスマス」
ニックロウの「クリスマス・アット・ジ・エアポート」、NRBQの「クリスマス・ウィッシュ」
RJA003で紹介したマーティンニューウェルの「クリスマス・イン・サヴァービア」などなど、
じんわりくる名曲がいっぱい。
さて、そんな数あるクリスマスソングの中でも、一番聴いているのが
ロイウッド率いるWIZZARDの「I wish it could be christmas everyday(毎日がクリスマス)」。
レジスターのカシャン!というワクワクする音から始まって、
シャンシャンという鈴の音とともに終わる、無駄も隙もない
完璧な4分半のポップミュージック。
まだDVDもyoutubeもなかった20代の頃、テレビ局に勤めていた友達が入手してきた
グラムロックのビデオ。T-REXやアリスクーパー、スレイド、ゲイリーグリッターなど、
ギラギラした連中が続々出て来るんだけど、そのビデオの最後にこの曲のPVが収録されていました。
サンタクロースというよりはイカレた魔法使いのような男たちが
奏でるオールドタイミーでドリーミーなクリスマスソングにノックアウトされてしまった。
しかも途中から子ども達が出て来て、吹けない管楽器を持たされて一緒に演奏する光景に、
チルドレンコーラスものも好きな私は見る度に頬が緩んでしまう。
(ちなみにチルドレンものでは、小さい頃にレコードで聴いた
ひばり児童合唱団の「心配しちゃうなクリスマス」と「サンタにお電話かけたいな」
は今聴いても最高のクリスマスソング)
Let the bells ring out for christmas!
ああ、やっぱりクリスマスよりもクリスマスソングのほうが好きだ。