大塚いちおさんと一緒にもう何年くらいになるのだろうただただ二人で話すという時間。たまに音楽をかけたりコーヒーを飲んでもらったり。何回やったか忘れるくらい続いている。たくさん来ていただくときもあれば少ない人数のときもある。何かを伝えたくてやっているのだけれどその何かはハッキリと言葉に出来るものではない。
だから何度も何度も繰り返し行うのだ。そしてやればやるほどよくわからなくなる。それこそがキモなのかもしれない。自己啓発本や哲学書を販売している本屋という場所で答えのない問答をする。意味があるのかないのかよくわからないけれどその時間は大切なものだと思っている。
10月26日(日)京都の恵文社一乗寺店にて久しぶりに行います。長くやっているからこそ二人の暮らしの変遷が面白い、って自分で言ってりゃ世話がない。でもね、線で見なければわからないこともあるんだよ。まさか出会った頃はいちおさんがコーヒーロースターになるなんて一ミリも思わなかった。
多様化が叫ばれているけれど実際は新資本主義という怪物に飲み込まれ物差しがひとつしか無くなって世界で私たちは生きている。それを否定したところでどうにかなるわかがない。私たちは無力なのだ。だからって従うのか?いや、すべての権力には無条件で歯向かう、それが私のモットー。っていちおさんはそんなこと言ってませんよ(笑)
いろんな生き方がある。ただただ生きているだけでいいと肯定できる世界を夢想している。56歳にもなって。そのためにはお金をかせぐ技術もいる。夢見がちな現実主義者。たぶんいちおさんと私の共通項。だから夢見ている人、現実に潰されそうになっている人。26日京都でお会いしましょう。
