簡単にカテゴライズされるようなつまらない人にはなりたくないのだ

自分の身体に馴染むまで時間がかかる。頭で理解出来ていてもどうもしっくりこない。未知の世界へ飛び込むのを躊躇する。好奇心というものが欠如している人間なのだ。ワクワクするよりは坦々とした道を選びがち。そんな人間でも自営業を20年続けてこられているという奇跡。ほんと奇跡以外に呼び名はない。

七夕生まれだからロマンティストになったんじゃない。ロマンティストだから七夕に生まれたんだ。ってなことを最初の本に書いた。今でもそうだと思っている。それじゃあ私はポエマーなのかと言えばまったく違う。逆に詩とかロマンスとか苦手。そしてそんなに繊細でもなければ夢みることなど嘗て一度もない人生だ。

コーヒー屋だからコーヒー豆だけを売る。ギフトも加工品もやらない。そう言い続けている。うん、ロマンティストのようだ。だけど生活できなければそれら全部やる、そう公言もしている。結果、コーヒー豆だけで生活できているからロマンティストのように見えているだけ、本来はリアリストなのだ。

原発は反対、だけど現状存在する、ならばどうすればいいのだろう。すべての暴力を否定する、だけど世界には数えきれないくらいの暴力が存在する、ならば自分はどうすればいい。そう常に考える。ロマンティストとはあんまり好奇心がなく、変化を好まず、要は自分の殻に閉じこもりながらも現実から目を逸らさない者のことだ。

簡単にカテゴライズされるようなつまらない人にはなりたくないのだ。