そして世界を広げない

すごいことになっているな兵庫県。知事の会見が最早通常の知性では理解が出来ないところまで来ている。記者の方も職員も大変だろうな。誰も引導を渡してあげる人がいないのだろうか。詰んでいるどころか対戦相手も帰ってしまった盤面で駒をまだ動かしているような状態。自分ではどうしようも出来なくなっている。

挫折なんかしないほうがいいし、怪我は出来るだけ回避できるといい。が程度にもよる。知らなければ対処が出来ない。いくら想像力があったとしてもわからないことがある。どんなに優れたスプラッター映画を見ても血の匂いや粘りけを知らないと恐怖を味わうこと出来ない、と思う。

トランプやネタニヤフやプーチンや習近平を見ていても思う。近しきところに止めてくれる人がいることの大切さを。大いなる勘違いをする私は妻がいてくれて良かったと心から思う。人生において重要なのは正しい判断をするのではなく、間違った判断をしないことだ。そして人は必ず間違う。そのときどんな対応をするかだ。

と偉そうなことを言っていても、気を抜くと自分も彼らのようになるだろう。人はそんなに強くない。だから近づかないこと。そして世界を広げない。友達なんて100人もいらないし、世界中を見て周らなくてもいい。知らないことがたくさんあること卑下しなくてもいい。自分は何にも知らないということ知っていればそれでいい。

梅田駅にある紀伊国屋書店に行って大量にある本に酔った。タイトル、表紙、帯、言葉、すべてが攻撃的で煽情的で下品に思えた。本屋ってこんなところだったけ。歳をとったのだろうか。静かな本屋を作りたいと思った。いやその前に静かな本を作りたい。コーヒーでも同じことを言っていたような気がする。

あるものに興味がない。無いから作りたい。誰かの喜ばれるものではなく自分が必要とするもの。それはきっと世界中の何人かに必要とされる、その確信だけはある。たくさんはいらない。世界は広くなくていい。そういう人が増えれば争いも減ると思うのだけれど。理想論を振りかざす現実主義者、庄野です。